グラビア印刷とフレキソ印刷の違いについて


◆グラビア印刷の特徴

グラビア印刷とは、一般的に凹版印刷に区分され、版にインキを転移しドクターブレードで版の表面のインキをそぎ落とします。
印刷する基材と版を接着させ、基材の上から圧力をかけ凹版部分に残ったインキを基材に転移させ、
乾燥してから巻き取ります。(図1参照)

版製作時、凹版部の深さ・形状に融通が利くため、インキの転移量の幅が広く、
細かい濃淡の表現を再現することに優れています。
版は鉄芯に銅メッキ加工し、柄を刻み(彫刻方式、腐食方式等あり)、
クロームメッキを行うことで耐久性を付与します。

基材はロール状(巻取)のものに印刷を行い、印刷後の形状もロール状(巻取)となります。

印刷前準備を終え作業スタートすると、印刷変動要因が少ないため、安定稼働が出来ます。
また版の耐久性が高いことも大ロット対応に向いています。

【図1】

◆フレキソ印刷の特徴

フレキソ印刷とは、凸版印刷の1種であり、樹脂で出来た版の凸部にアニロックスロールを介してインキを付着し、基材に転移させます。(図2参照)

かつてのフレキソ印刷はダンボールや紙袋の印刷がほとんどでしたが、ギヤレスによるピッチ制限からの解放・シームレス版の登場によるエンドレス化の実現・印刷機の改善・デジタル化による版の驚異的な進化により、グラビア印刷とのボーダレス化が進んでいます。

環境面においてはフレキソ印刷では水性のインキを使用しており、グラビア印刷と比較してインキの使用量が少ないこと、インキにVOCがふくまれていないこと、燃焼装置を使わない、乾燥風量がグラビア印刷と比較し1/3程度とCO2の排出量が大幅に減少するため水環境に優しい印刷方式となっています。

凸版印刷のため、インキ塗工量は少量になり、細かい文字やシャープな表現を再現することに優れ、また平滑性の低い基材に印刷する事にも適しています。

センタードラムとドクターチャンバーの仕組みにより印刷の各色のズレを示す見当精度はグラビア印刷より優位性があり、また印刷速度でも印刷柄によって優位性があり、グラビア印刷の2倍の速度で作業実績があります。

【図2】

このようにグラビア印刷とフレキソ印刷には再現性の違いがあり、デザイン、基材、後加工、用途によって使い分けていくことが必要となります。

Source: http://www.shouken.co.jp